横浜市港北区で3児の母をやっております。
このブログでは働きながらの育児にまつわるあれこれを書いております。
今回は横浜市保育園選考基準の中にある
「兄弟加点」
について解説します。
- きょうだい加点とはどの程度有利なのか?
- 在園児に上の子がいても選考で落ちることはあるのか?
など書いていきます◎
横浜市保育園選考の兄弟加点とは?
保活をしていると耳に入ってくる「兄弟加点」の存在。
地域によっては「兄弟枠」とか呼ばれていたりすることもあるようで。
まるで上の子が認可保育園に在園していると、下の子の「枠」が確実に用意されているような印象を持つ人もいるかもしれませんね!
上の子マリオは何歳なんだろ?
ですが横浜市の「兄弟加点」に関して言うと、
兄弟加点を持つご家庭が必ずしも保育園入園できると決まっているわけではありません。
すなわち「兄弟枠」などというものは、横浜市の認可保育園に限っては存在しません。
横浜市の認可保育園選考基準においては、まず保育に欠ける要件とその程度によってランク分けがされます。
保育園入所申し込みするご家庭のうち最も多いのが「居宅外労働」による申し込みなので、この例で言いますと
月20日以上かつ就労時間1週40時間以上の労働に従事 ⇒A
月20日以上かつ就労時間1週35時間以上40時間未満の労働に従事 ⇒B
月16日以上かつ就労時間1週24時間以上の労働に従事 ⇒C
月16日以上かつ就労時間1週16時間以上24時間未満の労働に従事 ⇒D
月16日以上かつ就労時間1週28時間以上の労働に内定 ⇒E
月16日以上かつ就労時間1週16時間以上24時間未満の労働に内定 ⇒F
就労時間ならびに「就労済か内定か」によって、上のような6段階のランクに分けられます。
(夫婦でランクが違う場合は、低い方のランクが適用される)
例えば完全週休二日制、1日8時間勤務の一般的なフルタイム勤務の場合、Aランクとなります。
・・・が、夫婦ともにフルタイムのご家庭というのはざらにいますので、これだけでは入所優先順位がつけきれません。
ここで優先順位付けに使われるのが「加点」です。
加点にはプラスもマイナスもあって、細かい過程の状況に応じて加算され、同じランクの中でもより加点が多くついた家庭が入所を優先されます。
兄弟加点にもその状況によって4種類あるのですが、一番多いケースが「上の子が既に認可保育園に通っていて、その同じ園に下の子を申し込む」ケースでしょう。
横浜市保育所等利用案内の記載で言うと以下が該当します。
既にきょうだいが施設・事業を利用している場合で、そのきょうだいが利用している同一の施設・事業の利用を申請する場合。(きょうだいのどちらかが利用する施設・事業に転園を申請する場合を含む。)
加点は+4となります。
なので、同じAランクのご家庭で、片方が第一子、片方が第二子(かつ上の子が在園児)で並んだ場合・・・
第一子のご家庭はAランク、第二子のご家庭はAランク+4(他の加点がないと仮定して)
となり、兄弟加点のある第二子が入園優先されるという仕組みです。
ちなみに兄弟加点の他の3パターンはかいつまんで言うとこんな感じ
↓
・双子を同時に入所申請する場合
・下の子の育児休業に入るタイミングで上の子が一旦通っていた保育園を退園、その後復職のタイミングで入所申請する場合(下の子に付く加点)
・上の子が通っている認可保育園以外に下の子の利用申請を出す場合。または保育園に通っていない兄弟を同時に利用申請する場合(双子以外)
上の子が通っている保育園以外に下の子を申し込んでも兄弟加点はアリ(ただし加点は少々減って+3)です。
「兄弟枠」という言い方をすると、まるで上の子が在園していれば必ず入れるように聞こえますが、実際はそんなおおざっぱなものではなくて、細かいポイント制で優先順位付けされているというわけですね。
横浜市保育園選考で兄弟加点ありで入れないことも?
同じランクの家庭に優先順位をつけるための加点(調整指数)。
この加点は兄弟の状況だけではなく、その他の状況にも応じて加点減点されます。
例えば夫婦のどちらかが単身赴任している場合は加点+2、など。
兄弟加点は最大でも+4ですが、その他の状況だと+5の加点になるものもありますので、兄弟加点単体ではそれほど安心できるものではないように思えます。
ですが、兄弟が在園しているとさらに有利になるよう横浜市の選考基準はできているんですね・・・
それは「ランク引き上げ」!
横浜市保育所等利用案内の「利用調整基準」の後ろにある「その他の世帯状況」にランク引き上げについて記載されています。
その中に以下のような記載あり。
既にきょうだいが施設・事業を利用している場合で、そのきょうだいが利用している同一の施設・事業の利用を申請する場合(きょうだいのどちらかの施設・事業に転園する場合を含む。)
つまり上の子が既に認可保育園に在園している場合、下の子の保育所入所申請では元のランクから1ランクアップされ、元がAランクだったご家庭はAAランクとなる仕組みです。
(元のランクが最高のAランクであってもランクアップは適用されます)
ですので、両親フルタイム、上の子在園中の保育園に入所申請する場合の下の子は
AAランク、加点+4
となります。
では
AAランクの加点+4だと、実際どの程度保育園入園に有利か、実際に兄弟加点&ランクアップがあっても入れないことがあるの?についてですが・・・
一例として、実際うちの子供が入っている保育園は激戦区と言われる横浜市港北区、かつ駅からのアクセスも良い認可保育園に入っています。
毎年何十人も待機の出ている保育園ですが、それでも(0歳児クラスの場合)兄弟加点のあるご家庭だけで定員が埋まることはないです。
ただし、募集定員の少ない1歳児クラスや、横浜保育室の卒園児が入ってくる(こちらもランクアップあり)3歳児クラスだと、兄弟加点のあるご家庭だけで埋まってしまうことがほとんどですね・・・
それと、元がBランクで兄弟ランクアップ&加点ありの0歳児クラス申請だとどうか(保育園にほぼ入れると言っていいか)ということになると・・・
- 前年度から無認可保育園に入っている場合+5
- 保護者が身体障害者手帳1・2級、等に該当する場合(または同程度の障害がある場合)+5
このいずれかが加点+5で兄弟加点より大きくなりますが、比較的該当世帯は少ないのかなあと。
加点の合わせ技で兄弟加点+4と同じか上回る可能性もありますが、それも少数派かと。
以上により、元がBランクまでで兄弟加点があれば、0歳入所ならまあ安心できるレベルかなあと個人的には思っています!(*´▽`*)
そして、保育園激戦区においては(不人気園や新設園はこの限りではないかもしれませんが)、このAランクAAランクで定員が埋まってしまうことがほとんど。
しかも駅近や特色のある人気園だと、Aランク内でも加点がものを言う世界になります・・・
よって残念ながら元がCランク以下だと、兄弟加点があっても激戦区での認可保育園入所はかなり厳しい状況となります(つд⊂)
横浜市保育園選考における兄弟加点 上の子と入れ替わりで入園は適用される?
ここで、兄弟加点とはどういう場合に適用されるのか?を考えるうえでの注意点を一つ。
今現在、上の子が年長児クラス(5歳児クラス)の場合で、下の子の次年度4月入園で保活をしている場合。
上の子が小学校に上がると同時に、下の子が保育園入園、すなわち入れ替わりで入園するケース。
この場合、兄弟加点が適用されるか?という件ですが
横浜市の場合、上の子と入れ替わりで入園する場合は兄弟加点はつきません。
ただし4月入所より前(前年度)から入所申請を出しておけば、万が一途中で引っ越しなどがあって欠員が出た場合にかなり優位に選考されると思われますので、子供の年齢や誕生月によっては早めに復帰して兄弟加点を狙うというのも一つの手かと思います。
(1歳児クラス4月入所だと兄弟加点が適用されない⇒0歳児クラス途中入園を狙う、など)
年度途中で欠員が出ることはそうそうありませんが、それでもゼロではないので、ダメ元で申請しておくのもありだと思います。
横浜市保育園選考基準「兄弟加点」まとめ!
横浜市の保育園選考では兄弟加点と同時にランクアップも適用されるので、かなり有利!
ですが、元がCランク以下だと、それでも激戦区(我が家のある港北区など)では厳しいかな?
Bランク以上の2人目3人目ママ(上の子在園中)は、割と安心して保活が進められそうです。
(とは言え、ケースバイケースですから油断はできないのですが・・・)
関連記事も良ければ参考にしてください(*´▽`*)
(2人目保活についての記事などありマス)
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